当記事ではバレットジャーナルというノート術より、「デイリーログ」について紹介していきます。
バレットジャーナルの中でも基本的な構成の1つである「デイリーログ」は、主にその日のtodoリスト、メモ帳として使用し、日々のタスク管理や思考整理に役立ちます。
当記事では筆者のデイリーログを例にあげながら、デイリーログでできることや、デイリーログの書き方を紹介していきます。
<当記事でわかること>
・デイリーログの役割
・デイリーログの基本的な使い方
・筆者が実際に運用しているデイリーログの実例
【役割】タスク管理や思考の整理
デイリーログは「その日のタスクやメモを書き留める」という用途で使われることが一般的です。
その日のtodoリストを作成しておけば、その日のタスクの取りこぼしを防ぐことができます。
また、やることが多いと何から着手すればよいか判断に迷うことがありますが、todoリストにして俯瞰してみると、どれから着手するか、どの順番でタスクを片づけるか等を考えやすくなります。
メモ帳として使うことで、見聞きしたことを忘れないうちに書き留めたり、浮かんだアイデアを文字に書き起こして、必要な情報をデイリーログに保存することができます。
人間が頭の中で同時に処理できる情報は3つまでと言われています。
必要な情報をデイリーログに保存しておけば、その分他のことに集中して考えたり取り組むことができます。
デイリーログは、バレットジャーナルのきわめて便利なコレクションだ。日々のさまざまな用事やアイディアをリアルタイムで書き留めるようにデザインされているからだ。どんなに多忙なときでも、デイリーログを活用すれば簡単に思考を整理できるので、目の前のタスクに集中できる。
ライダー・キャロル(2019)「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」ダイヤモンド社
(中略)
なにかアイディアが浮かんだら、そのたびに書き留めていかないと、いつまでも頭の隅でくすぶり、重荷となる。それをいったん書き留めておけば「ノートにきちんと保管できた」と安心することができる。
keyでデイリーログ内の情報を整理する
デイリーログでは、基本的に箇条書きでタスクやメモなどを書き込んでいきます。
その際、書き込んだ情報がタスクなのか、メモなのか等が一目でわかるように、先頭にkeyと呼ばれるマークをつけます。
<筆者のkeyの使い分け>
「・」未完了のタスク
「✓」完了したタスク
「○」翌日に持ち越すタスク、マンスリーログやフューチャーログに移動させたタスクなど
「×」必要がなくなったので中止したタスク
「ー」メモ(後述)
※補足
上記の使い分けはあくまで「筆者の場合はこう使う」というものです。
自分でタスクを管理するためのものなので、ご自身が使いやすいようにkeyを変えたり、使ったり使わなかったりして大丈夫です。
書く量・内容はユーザー次第
デイリーログはtodoリストやメモ以外にも何を書いてもOKです。
私の場合、過去には英語の勉強で1日1文だけ翻訳の練習をしたり、2~3行の日記を書いていました。
バレットジャーナル考案者のライダー・キャロルさんも、デイリーログを「なんでも書き込めるがらくた入れ」と表現されています。
todoリストやメモを必ず書かなければいけないというわけでもありません。
私のデイリーログでは、todoリストだけの日、メモだけの日、そもそも何も書かなかった日もあります。
書きたい時に書きたい分だけ。そこに制限は一切ありません。
【使い方①】その日のtodoリスト

その日にやるべきこと、時間に余裕があればやりたいことなどを箇条書きでリストアップします。
書いたタスクはその日中にすべて完了させなくても大丈夫です。
「書いたタスクを全部終わらせることができなかった…」と自分を責める必要は決してありません。
タスクを書いた時点では、その日がどのような1日になるか誰にもわかりません。
タスクを完了させるのに思ったより時間がかかるかもしれないし、突然急ぎのタスクが発生するかもしれません。
なので、その日に完了しないタスクが発生することは当然あり得ます。
完了しなかったタスクは明日に持ち越したり、マンスリーログのtodoなどに移動させて保留にすれば大丈夫です。
【使い方②】特別なtodoリスト
これは一般的な使い方なのかわかりませんが、筆者が活用している事例として紹介します。
「特別なtodo」とはその日のtodoとは別に、特定のテーマで作成したtodoリストです。
<特別なtodoリストの例>
・連休中にやりたいこと
・ブログ運営をするにあたって必要な作業
・旅行に行くまでに必要な準備
例:連休中にやりたいこと
例えば私は3日以上の連休になった場合、連休初日のデイリーログの前にまず「連休中にやりたいこと、やるべきこと」を箇条書きにすることがあります。

1日ごとに計画を立てる前に、3連休という広い範囲の中でタスクを明確にします。
そうすると、「このタスクは日曜日に着手したほうがよさそう」「そのタスクは今日じゃなくていいや」というのが見えてきます。
そのうえで「じゃあ今日はこの中から何に取り組もう?」と考えると、楽にスケジュールが組るようになります。
デイリーログ内で定期的に更新する
特別なtodoリストを作成して運用すると、数日後には書き込みが増えてごちゃついてきます。
そのため定期的にtodoリストを作り直すようにしています。
定期的に不要になったタスクを削ぎ落せば、今の自分に必要なタスクだけを確認することができます。

todoリストをバレットジャーナルに集約させて見落としを防ぐ
特定の項目でtodoリストを作るとき、デイリーログとは別のノートやメモ用紙にtodoリストを作ることもできますが、私の場合はすべてのtodoリストをバレットジャーナルに集約させるようにします。
別のノートやメモ用紙に書いたtodoリストは、その日のスケジュールを考える際に確認し忘れたり、そもそも紛失してしまうリスクがあり、個人的には避けたいというのが理由のひとつです。
バレットジャーナルは毎日開くノートなので、その日のtodoリストを作成する際に併せて確認しやすくなるというメリットもあります。
【使い方③】メモ・記録

アイデア浮かんだり、何かを見聞きしたとき、内容を問わずなんでもかんでも忘れないうちにデイリーログに書き留めておきます。
別のノートやふせんでもいいのですが、管理するノートは少ないほうが「どのノートに書いたっけ?」となる事態を防ぐことができますし、ふせんの場合はふせん自体を紛失するリスクがあるので、私はデイリーログになんでも書いてしまいます。
<メモの例>
1、浮かんだアイデア、ひらめき
主にブログネタ関連。
以前はデイリーログにメモしていましたが、ブログネタ関連のメモの量が非常に多くなってきたので、現在はブログ関連専用のノートを作り、そちらで管理するようになりました。
2、調べたこと、聞いたことなどのメモ
観たい番組の放送時間、電話での会話内容、役所での手続きに必要な持ち物など
3、体調に関する記録
発疹ができた、お腹痛いなど、気になったら書き留めておきます。
後日受診することになった場合、問診票に内容を記載したり、お医者さんに内容を伝えるときに役立ちます。
4(番外)、明日やろうと思ったタスク
この場合筆者はkeyを最初から「○」にして書いてます。
デイリーログの基本的な運用サイクル
デイリーログの1日の流れを解説します。
運用方法も「ユーザーのやりやすいようにするのが1番良い」という前提ですが、だいたいの流れをご説明できればと思います。
<1>その日のtodoリストを作成する

その日の朝、もしくは前日の寝る前にタスクを書き出します。
この時に、前日のtodoで完了していないタスクや、マンスリーログ、特別なtodoの中から「今日やろう」と思ったタスクがあれば記入します。
朝だけでなく昼でも夕方でも「今日中にやりたい」というタスクが出てきたら追加します。
<2>完了したタスクのチェック、メモの追加

完了したタスクにはチェックを入れていきます。
また、何かメモをしたいことができた場合は、続けてtodoの下に記入していきます。
<3>振り返り

1日の終わりに、その日のデイリーログに記入した内容を確認していきます。
<振り返りの例>
・明日以降に持ち越すタスクの確認
・明日やりたいことがあれば忘れないように追加する
・記入した内容を必要に応じてマンスリーログやフューチャーログなどに書き写す
<上記画像の場合>
・今日できなかったタスクを明日以降に持ち越すため「・」から「○」に変更
・明日やりたいこと(下の2点)があるため「○」をつけて追加
・メモしたバレーボール中継が来月なので、フューチャーログの10月の項目に書き写す
まとめ
当記事ではバレットジャーナルというノート術より、「デイリーログ」について紹介してきました。
・デイリーログの役割は「タスク管理」や「思考の整理」
・todoリストやメモ帳として使うのが一般的だが、そのほかに何を書いてもOK
・書きたい時に書きたい分だけ書く(=何も書かない日があってもいい)
当ブログではバレットジャーナルについての記事を多数発信しております。
もしよろしければ併せてご覧いただけますと幸いです。
参考文献など
樺沢紫苑(2022)「言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える」幻冬舎
ライダー・キャロル(2019)「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」ダイヤモンド社