「ジャーナリングはストレス解消効果をはじめ、様々なメリットがある」といわれていますが、ジャーナリングをはじめた当初、私は半信半疑でした。
「本当に書くだけで効果があるの?」と思いつつ、でもジャーナリングがもたらす効果には魅力を感じていたので、少しずつ書き続けていたところ、ある時ジャーナリングの効果を体感たことがありました。
それ以来ジャーナリングが好きになり、日々の生活でもジャーナリングは大切な時間になりました。
今回はジャーナリングが好きになったきっかけをご紹介いたします。
ジャーナリングに魅力を感じた体験
悩み事を書いていたら答えが出ていた
頭の中で「どうしたものか」と考えを巡らせ続けるだけでは解決しなかったことも、ノートに書き出すとすんなり解決することが多いです。
以前、仕事の進め方で悩んでいたときに、その業務について思うこと、考えていることを脈絡なく全部箇条書きで書いたことがありました。
書きながらその書いた内容を見て、さらに思い浮かんだことを書いているうちに「こうすればいいんじゃない?」というアイデアが浮かんできます。
また、勢いに任せて思ったことを書き続けていると、その中に「これが答えやん」と思えるような文章をいつの間にか書いていることもありました。
このような経験をするようになってからというもの、今では悩み事でちょっとでも頭の中で考え事が続くなと思ったら、ジャーナリングを頼るようになりました。
不快な感情を吐き出す
怒ったり、悲しくなったり、不安になったりしたときは、その気持ちや頭に浮かぶことを紙に書きなぐるというのが、ストレス発散になり非常におすすめです。
思い浮かんでいるなら、文章でも単語でも、箇条書きでも句読点がなくても大丈夫です。
書いたけどまだ頭に思い浮かぶことがあれば、何回でも同じことを書いていきます。
頭の中で渦巻いている気持ちや言葉を、ペンを通して紙に逃がしていくイメージで、とにかくひたすら思うことを書いていきます。
詳しくは書きませんが、以前怖い思いをして、30分間ひたすらジャーナリングしたことがありました。
不快で怖い思いをしているということ、何が怖かったのか、なぜ私がこんなに怖い思いをしないといけないのか、といった感じのことをノンストップで書き続けました。
当時は本当に怖くて、全体の3~4割は「怖い」とだけ書いていました。
そうしてひたすら書き続け、「もう書くことがない、書き切った」とペンが止まったときには、頭の中が空っぽになった感じと、号泣したあとのような心地よい疲労とスッキリした感覚がありました。
(実際ちょっと泣きながら書いていたかもしれません。)
このように不快な気持ちを紙に書いて発散させ、それによって不安や怒りなどといった感情が消失することを、心理学用語で「カタルシス効果」と言うそうです。
ジャーナリングをする前は、いつまで経っても不快な感情が消えず、ずっとそのことばかり考えてしまって、他のことに手がつかないことが多かったのですが、ジャーナリングをはじめてからは書くことで気持ちをサッと切り替えて行動できることが増えていきました。
悩んだり考えたりで「立ち止まる」時間が減った
上記2つのお話で実感したことは…
①頭の中だけで考えると、思考が堂々巡りしてなかなか前に進めない。
②紙に考えや思いを書くと、新たな発見があったり、ストレスの発散になり前進できる。
…ということです。
私は物事について長時間考え込むクセがあるのですが、ジャーナリングをするようになってからは考え込む時間が減り、以前より行動力が上がったように感じます。
じっくり考えることはとても大切ですが、頭の中だけでは同じような考えがぐるぐると回っているだけで苦しい状態が続くことも多いので、ジャーナリングの力を借りて、その苦しい状態から早く抜け出せることができるようになれたのは本当によかったと思います。
参考文献など
古川武士(2022)「書く瞑想」ダイヤモンド社