【初心者にもおすすめ】万年筆の特徴解説とプチプラ万年筆の比較・レビュー

当記事では万年筆の簡単な紹介と、日本のメーカーから販売されているプチプラ万年筆、「プレピー」「カクノ」の比較・レビューを紹介します。
どちらも安価ながらクオリティが高く、はじめての1本におすすめしたい万年筆です。

当記事でわかること

  • 万年筆の特徴や注意点
  • 日本メーカーのプチプラ万年筆「プレピー」「カクノ」の概要、比較(当ブログ調べ)

プレピーとカクノ、それぞれ3種類の太さのペン先を用意し、合計6種類のペン先を比較しました。それぞれのインクの滲み・裏抜け具合をチェックしたり、書き心地をレビューしています。
万年筆選びの判断材料にお役立ていただけますと幸いです。

ご了承をお願いします

ペン先の太さ、インクの滲み・裏抜け具合の比較について、筆記速度や万年筆の個体差、使用するインクや紙などの条件によっては当記事でご紹介する結果と異なる可能性がございます。
あくまで参考としてご覧いただきますようお願いいたします。

万年筆の特徴

独特な書き心地

万年筆には他のペンにはない独特の書き心地があります。
一般的にペン先が細いほどカリカリと紙に引っかかる感じがして、ペン先が太くなるほど引っかかりが少なく滑らかな書き心地になります。

主なペン先の種類

  • EF(エクストラファイン / 極細字)
  • F(ファイン / 細字)
  • M(ミディアム / 中字)など

メーカーや製品によってラインナップが異なる場合があります。

好きなインクを入れて使える

万年筆はインクを補充して使用する筆記具です。
インクの補充方法は2通りあります。

インクの補充方法

  • カートリッジ(ボールペンでいう替え芯)を使用する
  • コンバーターという部品を使ってボトルに入っているインクを吸い上げる

どちらの方法にせよ、基本的には使用する万年筆と同じメーカーが販売しているカートリッジかコンバーターを使用する必要があります。

カートリッジ、コンバーター、ボトルインク
カートリッジ、コンバーター、ボトルインク

書いた文字に現れるインクの濃淡が視覚的に楽しい

万年筆の場合、書いた文字にインクが濃く乗っている部分と、インクが薄く乗っている部分ができます。
このインクが濃い部分と薄い部分の差(インク濃淡)が視覚的に楽しいです。
ペン先が太いほど線の幅が広くなるので、インク濃淡がわかりやすくなります。

インクの濃い部分と淡い部分がある
インクの濃い部分と淡い部分がある

万年筆特有の注意点

こまめに使うことがメンテナンスにつながる

万年筆のインクは乾きやすく、キャップをしていても数日放置するとペン先のインクが乾いて書けなくなることがあります。
乾きが深刻でなければ、紙の上でしばらくペンを滑らせばインクが出てきます。

インクが乾く前に筆記すれば、ペン先にインクが滞る状態を回避し、インクが乾いて書けなくなるといった事態を防ぐことができます。
少しでもいいので、1日1回万年筆を使用することがインクの乾燥を防ぐメンテナンスになります。

定期的に水洗いする

万年筆は定期的な水洗いが推奨されます。
頻度については諸説あるようで、1か月に1度と言われたり、2~3か月に1度と言われています。
それ以外にも必要に応じて水洗いが必要になります。

水洗いが必要になるケース

  • インクの色を変更する場合
    • 違う色同士のインクが混ざると、お互いのインクに含まれる成分が化学反応を起こし、インクが固まる可能性があります。
  • インクが入った状態で長期間放置し、インクが乾いて書けなくなる場合

水洗いと言っても複雑な工程はありません。
より入念に洗浄したい場合はコンバーターやクリーナーキットを使うこともできます。

水洗いの基本的なやり方

  • 数時間~1日水につけておく
  • 流水で洗い流して乾かす

置き方

インクを入れた状態で万年筆を保管する際は、ペン先を上に向けてペン立てに差しておくか、横向きに寝かすようにします。
ペン先を下にした状態で保管すると、インクが漏れてしまう可能性があります。

日本メーカーのプチプラ万年筆2選

プレピー(preppy)

プレピー(preppy)はプラチナ万年筆株式会社より販売されている万年筆です。
キャップに「スリップシール機構」を搭載することで、キャップを閉めた状態であれば1年間使わなくてもインクが乾かないという特徴があります。

プレピー(パッケージに入った状態)
プレピー(パッケージに入った状態)

>プレピーについての詳細はこちら

カクノ(kakuno)

カクノ(kakuno)は株式会社パイロットコーポレーションより販売されている万年筆です。
パッケージに取扱説明書が同封されており、大人から子どもまで安心して万年筆をはじめられる製品です。

カクノ(パッケージに入った状態)
カクノ(パッケージに入った状態)

>カクノについての詳細はこちら

ペン先の太さ比較

プレピー、カクノのペン先の太さが比較できるように一覧を作ってみました。

検証条件

  • 使用した紙:ロルバーンの0.5mm方眼
  • 使用したインク:各万年筆に付属していたブラックのインク
  • 比較用のボールペン:SARASA(ブラック)0.4mmと0.5mm

検証結果(筆者の所感)

  • EF:0.4mmと同じくらい
  • F:0.4mmと0.5mmの間くらい
  • M:0.5mmより太い
ボールペンとの太さ比較
ボールペンとの太さ比較

滲み・裏抜け比較

次に、万年筆インクの滲み・裏抜け(※)具合を3種類のノートを使って検証しました。

※裏抜け
インクが紙の裏まで浸透してきてしまう状態

使用した万年筆

  • プレピー(EF、F、M)
  • カクノ(EF、F、M)

プレピー、カクノともに付属していたカートリッジインク(ブラック)を使用

使用したノート

  • continueノート(100均で購入)
  • campusノート(森林認証紙)
  • ツバメノート

※すべて7mm幅の横罫

備考

筆記速度は遅めです。
各ペン先で筆記速度を上げて書いてみてもほぼ同じ結果となりましたが、一部例外だと感じた点は以下の該当箇所で補記しておりますので、ご確認いただけますと幸いです。

continueノート(100均で購入)

continue(コンティニュー)ノートは協和紙工株式会社の製品です。
主に100均で購入することができます。

continueノート
continueノート

<滲み>
プレピーはFの「u」の部分が若干滲んだかも…?というくらいで、それ以外に滲みは確認できませんでした。
カクノは全体的にほんのちょっとずつ滲んでいます。

<裏抜け>
プレピーはどのペン先も裏抜けがありませんでした。
カクノはどのペン先でも裏抜けが発生しています。

滲み・裏抜けチェック(continueノート)
滲み・裏抜けチェック(continueノート)

campusノート

campus(キャンパス)ノートはコクヨ株式会社の製品です。
再生紙などのラインナップもありますが、今回は森林認証紙(中性紙)を使用しているノートで検証しました。

campusノート
campusノート
裏表紙に森林認証紙(中性紙)を使用している旨の表記があります。
裏表紙に森林認証紙(中性紙)を使用している旨の表記があります。

<滲み>
プレピー、カクノ共に滲みはありませんでした。

<裏抜け>
プレピーはどのペン先も裏抜けがありませんでした。
カクノはF、Mで裏抜けが発生しています。
カクノのMは筆記速度を上げると裏抜けが軽減されました。

滲み・裏抜けチェック(campusノート)
滲み・裏抜けチェック(campusノート)

ツバメノート

ツバメノートはツバメノート株式会社の製品です。
個人的にはショッピングモールの文具コーナーではなく、文具店や大型雑貨店、ホームセンターなどでよく見かける印象です。

プレピー、カクノ共に滲み・裏抜けはありませんでした。

ツバメノート
ツバメノート
滲み・裏抜けチェック(ツバメノート)
滲み・裏抜けチェック(ツバメノート)

その他筆者の所感(書き心地など)

M:滑らかな書き心地

プレピー、カクノともにMは紙と接したときの抵抗感がほとんどなく、非常に滑らかな書き心地でした。
カクノのほうがより滑らかな印象です。

日記(ジャーナリング)をする際は筆記速度が速くなるのですが、その際も特に抵抗感なくつるつると書けました。
逆に滑らかすぎて最初は違和感を覚えるかもしれません。

EF:かなりカリカリとした書き心地

プレピー、カクノともにEFはカリカリと紙に引っかかるような書き心地で、これはこれで面白いですが、日記やメモ書きなど筆記速度が速くなる場面では書きづらい印象があります。
細い線が書けるので、手帳やイラストの細かいところには非常に向いていると思います。

カクノのEFのほうがよりカリカリとした書き心地で、且つ細い線が書けるようでした。

F:一番ボールペンに近い書き心地?

FはまさにEFとMの中間という感じで、ボールペンの書き心地に近いと思いました。
滑らかですが程よく紙に引っかかるサリサリとした感覚で、ボールペンに近いですがボールペンとはまた違う書き心地が面白かったです。

ほどんど差は無いように感じましたが、どちらかと言えばカクノのほうが滑らかな書き心地という印象です。

プレピーは淡い黒、カクノは濃い黒

今回の検証では、各万年筆に付属していたブラックのカートリッジインクを使用しました。

プレピーに付属していたインクは、ブラックにしては少し淡めな印象があり、インク濃淡もわかりすかったです。

カクノに付属していたインクはくっきりとした黒で、インク濃淡はありましたがプレピーほどの差はありませんでした。

まとめ

当記事では万年筆の簡単な紹介と、日本のメーカーから販売されているプチプラ万年筆、「プレピー」「カクノ」の比較・レビューを紹介してきました。

・独特の書き心地やインクの濃淡を楽しめる。
・ペン先が太いほど滑らかな書き心地で、インク濃淡もわかりやすい。
・定期的な水洗いが必要。
・毎日少しずつでも使用することがメンテナンスにつながる。
・ペン先の太さや使用するノートなどの条件によっては、インクの滲み・裏抜けが発生する。
・プレピーとカクノは日本のメーカーから販売されているプチプラ万年筆で、はじめての1本におすすめ。

プレピー、カクノ共にカラーバリエーションがたくさんあります。
ぜひ以下のリンクより、あなたのお気に入りの1本を見つけてみてください。

参考など

>PILOT公式サイト PILOTウェブカタログ
https://webcatalog.pilot.co.jp/products/DispCate.do?volumeName=00004
(最終閲覧日:2026/3/8 15:56)

>プラチナ万年筆公式サイト プレピー商品情報
https://www.platinum-pen.co.jp/brands/preppy/
(最終閲覧日:2026/2/26 14:13)

タイトルとURLをコピーしました